昆 曲<北方昆曲劇院> 『西遊記』より 「三打白骨精」(さんだはっこつせい)  見どころとストーリー

 「西遊記」はドラマに映画に日本人にもなじみが深く、登場する三蔵法師は、西ノ京の薬師寺とはたいへん縁が深い人物です。
 玄奘三蔵院伽藍にて祀られている「玄奘三蔵」は西遊記の三蔵法師のことで、薬師寺では毎年5月に、「玄奘三蔵会大祭」が開催されています。

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 唐の皇帝の命を受け、天竺にお経を求めに行く三蔵法師は、弟子の孫悟空、猪ハ戒、沙悟淨そして白馬を伴い、ある山にさしかかりました。
 そこには千年を経た妖怪「白骨精」が棲んでおりました。
 三蔵法師の肉を食べれば不老不死になると聞いた「白骨精」は、何とか三蔵法師を生け捕りにしよう、可憐な村娘や老婆に化けて現れます。
 孫悟空はその度に正体を見破り打ち払いますが、三蔵法師は騙されていることに気付かず、みだりに殺生を重ねるなら破門すると、厳しく言い渡します。
 そこに再び老人に化けた白骨精。孫悟空はその老人を打ち殺してしまいます。三蔵法師は孫悟空を破門し、まんまと白骨精の罠にはまって捕まってしまいます。

何とか逃げおおせた猪ハ戒が孫悟空に助けを求め、孫悟空は再び白骨精の洞窟へと向うのでした…。